文学部
歴史学コース
東洋史学 専攻
専門科目 (2単位)
東洋史学演習 IX
講義題目:内陸アジア史史料講読
講師舩田 善之
前期・通常

木曜2限
授業の概要  内陸アジア史に関する史料を輪読する。演習形式で講読・討論を行う。
 『長春真人西遊記』をとりあげ、史料原文と王国維による注を講読し、史料読解能力の向上を目指すとともに、伝統的な考証学に基づく史料読解の手法を身につけていく。
 1220年、道教全真派の道士丘処機は、チンギス=カンの招聘を受け、中都燕京、モンゴル高原を経て中央アジアに至り、1222年、ヒンドゥークシュ山脈あたりでチンギス=カンに謁見した。この行程を詳細に記録したのが『長春真人西遊記』である。
学習目標 (1) 全般的な教育目標:
@歴史研究の基礎である史料について、基本的かつ幅広い知識を獲得する。
A内陸アジア史の史料を読解することにより、東洋史全般の基礎力を養い、幅広く多様な視座を獲得する。

(2) 個別の学習目標:
@史料の読解能力を向上させる。
A史料の校訂・考証の技術を習得する。
B史料の文言の表裏・行間に現れた/隠れた問題を発見する能力、歴史学的な調査能力を涵養する。
授業の進め方 演習形式
 履修者は、原典テキストの校訂・日本語訳・注釈を分担して準備し、それに基づいて会読を行う。その上で史料の内容について全員で検討・議論する。
教科書等 <教科書>
初回の授業で配布する。

<参考図書>
授業中に随時提示する。
成績評価方法  平常点20%・史料講読担当50%・レポート30%で総合的に評価する。
 史料講読の準備内容の水準、授業中の議論における積極性を重視する。
学習相談 授業後、あるいは随時(要予約)
その他  平成21年度入学者より教職科目として適用。

対象学年:2年生以上
教職(社会)(地理歴史)