文学部 歴史学コース 朝鮮史学 専攻 専門科目 (2単位) |
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前期・通常 木曜4限 |
授業の概要 | 日韓の歴史、とりわけ近代史の理解は日韓で共通認識を獲得することは極めて難しい現状である。双方にしばしば現れるのは民族主義的な視角からの認識であり、相互の対立である。 韓国では、80年代に実証主義の歴史研究とその成果を攻撃する歴史認識が市民の一部に興ったが、これを危惧した故・李基白教授(西江大学校)を中心に、『韓国史市民講座』が1987年9月から定期刊行され、市民の韓国史認識の醸成に務めて、今日に至っている。 そこで、この『講座』に連載された韓国の近代史のなかで、歴史家・歴史研究者が韓国近代史にどう向かい合って研究を進めたのか、その研究成果と生き方を通じて、歴史家・歴史研究者としての営為を理解することをこの演習の課題とする。 取り上げる歴史研究者・歴史家は以下である。演習の履修学生は下記の一人を取り上げて、その「韓国の歴史家」を全訳するとともに、その人と研究を整理する。 張志淵−11号、申采浩−14号、文一平−15号、朴殷植−17号、鄭寅普−19号、孫晋泰−21号、李丙トウ−24号、咸錫憲−26号、金庠基−31号、李相佰−33号、崔南善−37号、黄鉉−41号、李能和−45号 |
学習目標 | (1) 全般的な教育目標: 韓国の歴史家・研究者の人と業績を通じて、朝鮮近代の史学史と朝鮮史研究の課題を学びます。 (2) 個別の学習目標: 朝鮮語の読解力の向上を目標とします。 |
授業の進め方 | 担当部分の全訳を課題とします。報告は各2回、担当します。 |
教科書等 | <参考図書> @李佑成著・鶴園裕ほか訳『韓国の歴史像』(平凡社選書、1987年) A李基白『韓国史散稿』一潮閣、2005年、ソウル |
成績評価方法 | 出席20%,レポート80%で評価します。 |
学習相談 | オフイスアワ−を利用して下さい。 |
その他 | 対象学年:2年生、 3年生、 4年生 履修条件:韓国語・朝鮮語の初歩を学んでいることが望ましい。 教職(社会)(地理歴史) |