文学部 歴史学コース 朝鮮史学 専攻 専門科目 (2単位) |
|
後期・集中 |
授業の概要 | 先ず、前近代朝鮮史におけるジェンダーの問題を、家父長制の成立・展開に焦点をあわせて考察する。そして、前近代家父長制が植民地期にどのように変容し、女性たちは家父長制と植民地支配というふたつのくびきのなかでどのように対処し生を営んだのかを検討する。 具体的には、1920年代〜40年代の新女性を主な対象とし、彼女たちの思想・運動・恋愛・結婚・労働・家庭・消費生活など多面的側面から接近する。 T 朝鮮の家父長制の成立と展開のなかのジェンダー 姓氏と家門の成立・家族制度・婚姻・相続・儒教的規範とジェンダー U 朝鮮の近代化と「新女性」の登場 新教育と新女性の登場、家父長制への抵抗としての恋愛・結婚、新家庭の創出 V 植民地化朝鮮の女性空間 職業婦人の創出、生活改善運動、衣食住の変化と消費生活、農村の女性たち |
学習目標 | 朝鮮史の流れをジェンダーの側面から考察する。 (1) 全般的な教育目標: 植民地下の女性たちの生を日常性と結びつけながら多面的視角から理解できるようにする。 (2) 個別の学習目標: @ 日本の「新しい女」と比較史ながら、朝鮮の「新女性」の生・歴史的位置を理解する。 A 「新女性」たちの思想や行動を具体的に検討し、朝鮮社会にどのような影響を与えたの か理解する。 B 「支配と抵抗」・「支配と従属」という固定的思考方式を超えて、具体的な生活の側面 から植民地支配とジェンダーを考える。 |
授業の進め方 | 各項目の概要を講義形式で行った後、各自にテーマと関連する論文(日本文・韓国文)を読んで紹介・論評してもらう。 |
教科書等 | 資料を配付する。 |
成績評価方法 | 出席・討論への参加 40%、授業の中の発表 60% |
学習相談 | 集中講義期間およびE-mailで(アドレスは授業の中で指示する)。 |
その他 | 1月末〜2月初 |