文学部
歴史学コース
考古学 専攻
専門科目 (2単位)
考古学講義 XIII
講義題目:
名古屋大学大学院文学研究科 准教授梶原 義実
後期・集中

授業の概要 2部構成でおこなう。

前半は、国府・国分寺を中心とした、古代の造瓦組織について講義をおこなう。
・古代瓦研究史と研究の意義
・西海道における大宰府系瓦の展開とその意味
・山陽道・山陰道における平城宮系瓦の展開
・東海地方の国府・国分寺瓦屋
・平安期における国分寺瓦屋

後半は、寺院の選地の検討から、古代社会における「寺院」の役割について考えていく。
・古代寺院造営の意義と役割について−研究史概観−
・寺院選地からみた古代寺院への認知−仮説の提示−
・実例検証―吉備地域・近江地域など―
・行基の活動からみた古代寺院
学習目標 本講義を通じて、講義内容そのものだけでなく、考古学の研究動向や研究法などを、自分の興味分野に引きつけ学ぶ能力を身につけることを目的とする。
授業の進め方
教科書等 <参考図書>
梶原義実2010『国分寺瓦の研究―考古学からみた律令期生産組織の地方的展開―』
名古屋大学出版会
梶原義実2010「選地からみた古代寺院の造営事情」『遠古登攀―遠山昭登君追悼考古学論集―』真陽社
成績評価方法 レポートで評価する。レポートについては、授業内容そのものよりも、授業への取り組みや、授業を介しての積極的な自己学習の成果を問うものとする。
学習相談
その他 12月上旬開講予定。

履修条件:とくになし