文学部
人間科学コース
地理学 専攻
専門科目 (2単位)
地理学演習 XII
講義題目:地理情報の整理法
本務なし (柳川市史編さん室嘱託職員)宗 建郎
前期・隔週

水曜3限・水曜4限
授業の概要 この授業はGISなどコンピュータを用いて地理情報を整理し活用するための基礎的な技能を身につけることを目的としています。地理情報には地図やグラフ、表など様々な形があり、それを活用することは地域について自らが考え、そして他人に提示するための大きな手助けとなります。またGIS(地理情報システム)は地理学に限らず様々な分野に普及してきています。一方でGISを利用するにはいくつかの基礎的な知識が要求されるため,扱いが難しく手を出しにくいというイメージがあります。そこでこの授業では実際にArcGISを用いながら,「GISを使ってみる」ことができるようになり、そうして整理された地理情報を提示するための知識と技術を学びたいと思います。
具体的には
1.データベースの理解と作成
2.一般的ソフトウェアによる図表の作成
3.GISの基礎知識
4.ラスタ画像の利用
5.GIS用のデータ作成
6.GISによる空間分析
7.GISを利用したレポート作成法
という手順で授業を進めていきます。
学習目標 (1) 全般的な教育目標:
GISの利用法を理解し,自らデータを作成,整理したものを適切に提示する技術を身につける。

(2) 個別の学習目標:
データベースによる情報整理の技術を身につける。
Excelやイラストレーターを利用した図表の作成技術を身につける。
GISの基本概念を理解する。
既存のデータや作成したデータを利用して地図を作成する技術を身につける。
簡単な空間分析を身につける。
WordやExcelを併用して主題図をつけたレポート作成の技術を身につける。
授業の進め方 基本的に隔週の2時限連続で開講し,基本的な説明のあと実際に各人がGISを操作することを通して進めていきます。授業中にそれぞれが作成したデータを利用しながら次のステップへと進んでいきます。
教科書等 <教科書>
教科書は特に用いません。必要に応じてプリントを配布します。

<参考図書>
高橋重雄・井上 孝・三條和博・高橋朋一編『事例で学ぶGISと地域分析─ArcGISを用いて─』古今書院,2005年
成績評価方法 出席30%,課題70%で評価します。課題は前期の間にいくつか出します。
学習相談 可能な限り随時受け付けます。メールなど連絡方法は授業中に指示します。
その他 実際にコンピュータを使用して授業を行うため,受講希望者数によっては受講制限をする可能性があります。

対象学年:3年生