文学部
人間科学コース
地理学 専攻
専門科目 (1単位)
地理学実習 III
講義題目:地域調査法入門
教授
教授
高木彰彦
遠城明雄
前期・集中

授業の概要 この授業では、人文地理学の研究・調査を進めるうえで必要となる、野外調査の基礎を学習する。都市と農村における空間・社会変容の歴史と実態を把握する作業を通じて、地域の変容過程を理解するための方法を実際に体験しながら学習する。福岡県内の都市部と農村部で合計5回の野外実習を行う予定である。
学習目標 (1) 全般的な教育目標:
1.野外調査を行うために必要な基礎的知識や方法を学ぶ。
2.近年の都市と農村の社会・空間変容の背景と問題点について理解を深める。

(2) 個別の学習目標:
15回の授業を3回ずつに分け、それぞれ、1・2回を現地調査の準備、3回目を現地調査およびその反省にあてる。この作業を通じて、地域調査の基礎的な方法と実践を学習する。
1.調査対象地域の地理的・歴史的特徴の理解を深める。
2.調査対象地域の特徴を現地調査によって把握する。
3.フィールドノートの作成の仕方を学ぶ。
授業の進め方 室内における統計・資料の分析と野外での調査を行う。以下の内容を予定している。
第1、3、5回は都市部をフィールドとして、地域構造の歴史的変遷や都市再開発事業などを主たるテーマとする。第2、4回は農山漁村をフィールドとして土地利用や景観の変遷、生業の変化などを主たるテーマとする。
1 イントロダクション
2 都市地域構造の歴史的変遷の検討
3 野外調査の実践@
4 農村における土地利用の検討
5 農村における景観変化の検討
6 野外調査の実践A
7 都市部における再開発事業の変遷
8 地域住民の日常生活の検討 
9 野外調査の実践B
10 農山村における生業の検討
11 農山村における生活行動の検討
12 野外調査の実践C
13 都市部における産業施設の立地の検討
14 野外調査の実践D
15 まとめ
教科書等 <教科書>
用いない。

<参考図書>
授業中に指示する
成績評価方法 出席と提出されたレポートの内容によって評価する。出席40%,レポート60%
学習相談 随時相談に応じる。
その他 受講希望者は4月上旬にガイダンスを行うので掲示板の連絡に注意すること。野外調査に出かける場合には、運動靴等動き回れる服装で来ること。
・ガイダンスは4月15
日(金)の12時〜13時に、地理学演習室で行います。履修希望者は出席すること。

対象学年:2・3年生
履修条件:野外調査に必ず参加できること。
社会調査士