文学部 文学コース 国語学・国文学 専攻 専門科目 (2単位) |
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前期・通常 木曜2限 |
授業の概要 | 調音音声学の基礎を押さえたうえで、ふだん使っていることばをできるだけ客観的に観察し、調音(いろいろな種類の言語音を作り出すこと)の仕組みを理解し、そこに存する種々の規則性の発見につとめる。また、音韻史の方法と、諸方言音声の来歴をあわせ考える。 1〜 2:音声器官――音声生成のしくみを学ぶ 3〜 4:音声の分類と記述――調音位置と調音方法、音声記号を学ぶ 5:音韻論の基礎――音声学と音韻論の違いを学ぶ 6〜 8:単音――日本語の母音・子音の諸相を学ぶ 9〜10:音節とモーラ――音節構造と韻律単位を学ぶ 11〜13:韻律論――アクセント、イントネーションの構造を学ぶ 14〜15:音韻史の基礎――日本語音声の変化とバリエーションを学ぶ |
学習目標 | (1) 全般的な教育目標: 全般的な教育目標:教科書的知見ではなく、その知見を得るための方法論を学んでほしい。 (2) 個別の学習目標: 言語音を客観的に観察し記述するための方法を学ぶ。観察の主たる対象は自分自身の日常語である。自己というフィールドをじっくりと探索し、観察する楽しみを学んでほしい。 |
授業の進め方 | 毎回の授業は、講義、音源の聴き取り、発音実技、必要な画像のプロジェクタによる提示、等をくりかえす形で進行する。 |
教科書等 | <教科書> プリントを配布する。 <参考図書> 斉藤純男著『日本語音声学入門』三省堂(2,000円+税)、上野善道編『朝倉日本語講座3音声・音韻』朝倉書店(4,600円+税)、シリーズ言語の科学2『音声』岩波書店(3,990円)、服部四郎『音声学』岩波書店、P.ラディフォギッド『音声学概説』大修館(3,675円)、等。 |
成績評価方法 | 出席40%、筆記試験60%。試験は持込一切不可(短期留学生は辞書のみ可)。 |
学習相談 | オフィスアワーを火曜3限に設定するが、可能なかぎり随時相談には応じる。また、メールでの問い合わせも可(アドレスは配布資料参照)。 |
その他 | 対象学年:2年生 3年生 4年生 履修条件:特になし 教職(国語) |