文学部
文学コース
国語学・国文学 専攻
専門科目 (2単位)
国文学演習 II
講義題目:『浜松中納言物語』注釈U
教授辛島正雄
後期・通常

金曜3限
授業の概要 平安後期物語の一つである『浜松中納言物語』の最終巻、第五巻について、詳しく注釈を施しながら読解してゆく。底本には広島市立浅野図書館蔵本の影印本を使用し、別の一本と校合しながら、まずは拠るべき本文を定めてゆく。ついで、本文解釈のための資料を提示し、解釈の根拠を明らかにする。また、『源氏物語』等の先行物語や、『夜の寝覚』『狭衣物語』といった同時代の物語との関連性を調査する。以上を踏まえ、解釈の総決算として現代語訳を示す。
学習目標 (1) 全般的な教育目標:
古典読解のための基礎学力の習得を目的とする。

(2) 個別の学習目標:
疑問や不審を解決するための技術の向上・蓄積を目的とする。
授業の進め方 毎回、担当者が『浜松中納言物語』の注釈資料を用意し、それを全員で検討する。
教科書等 <教科書>
池田利夫編『浜松中納言物語〈五〉広島市立浅野図書館蔵』笠間影印叢刊36

<参考図書>
小松茂美著『校本浜松中納言物語』二玄社
池田利夫編『浜松中納言物語総索引』武蔵野書院
成績評価方法 学期末に提出するレポートに、受講態度を加味して、総合的に評価する。受講態度とは、担当者としての注釈資料及び説明の質、資料及び説明を検討する際の質疑の積極性等をいう。
学習相談 随時相談に応じる。
その他 対象学年:3年生以上
履修条件:原則として専攻学生に限る。
教職(国語)