文学部 文学コース 中国文学 専攻 専門科目 (2単位) |
|
後期・通常 月曜2限 |
授業の概要 | 日本の平安から鎌倉時代にかけて筆写された漢籍類を総称して「旧抄本」と言います。その中には、現在の中国には伝わっていない詩歌や、古いバージョンのテキストが残っており、中国文学において大変貴重な資料となっているものが数多くあります。また、日本の学術史においても、中世の知識人たちの文化や教養のありようを探る上で、極めて重要な資料となっています。しかし、その研究はまだ十分には確立されていません。古代中国文学と日本文学との「はざま」にあるこれらの資料について、幾つかを紹介しつつ、その書影を実際に読んでゆきます。 なお、かなり「難解」な古文献を読み解くので、中国文学のみならず、東アジア全体の文化・芸術に対する予備知識が必要になる。その点は、あらかじめご諒解ください。 |
学習目標 | (1) 全般的な教育目標: 中国の古代および中世の文学に親しみ、その書物の成り立ちを知る。 (2) 個別の学習目標: 古典漢文を東アジアの広い視点で考え直してみよう。 |
授業の進め方 | |
教科書等 | <教科書> コピーで配布する。 <参考図書> 静永健『漢籍伝来:白楽天の詩歌と日本』(勉誠出版、2010年) |
成績評価方法 | 毎回出席を取ります(40%)。また、11月と学期末の二回、レポートを提出してもらいます(60%)。 |
学習相談 | オフィスアワーは金13:00〜14:00。また毎時講義終了後、文学部棟一階中国文学研究室にて憩う。相談のある者はお立ち寄り下さい。メールも可。shizuka@lit.kyushu-u.ac.jp |
その他 | 第一回開講日におおよその座席を決めますので、当日欠席の者は、聴講届を誰かに託すか、あるいは10月07日午後5時までにshizuka@lit.kyushu-u.ac.jpにメールで受講希望を伝えてください(氏名、所属講座、学年、学籍番号を伝達してください)。なお、後日の受講の取消しは、構いません。 対象学年:2年生・3年生・4年生 履修条件:漢語の基礎的な知識を要する。 教職(国語) |