文学部
文学コース
英語学・英文学 専攻
専門科目 (2単位)
英語学講義 I
講義題目:否定現象と文法理論
教授西岡宣明
前期・通常

火曜2限
授業の概要 「否定」はどの言語にも見られる人間の言語の基本的な現象である。だが、その表し方は言語により異なる。本講義では、英語の否定文に関わる現象を中心に、場合によっては日本語と比較しながら、統語的局面を考察し、同時に統語論の基礎的概念を習得する。以下の事柄を扱い授業を進める予定である。
1. 句構造 2.否定文と節構造 3.c-統御と否定対極表現 4.文否定と構成素否定 
5.再構築 6.部分否定 7.分析の一般性とまとめ
学習目標 (1) 全般的な教育目標:
統語論の基礎的概念と分析方法を学ぶ。

(2) 個別の学習目標:
否定文の統語構造と否定対極表現の認可の問題等の分析を通し、英語の節構造と被認可表現の認可のメカニズムを学ぶ。また、日本語との比較により両言語の類似性と違いを理解する。さらに、先行研究の分析と問題点を論じることにより、理論的考察法を学ぶ。
授業の進め方 プリントにそって授業を行う。
教科書等 <参考図書>
西岡宣明『英語否定文の統語論研究―素性照合と介在効果』くろしお出版
原口庄輔、中村捷編 『チョムスキー理論辞典』研究社出版
中村捷、金子義明、菊地朗『生成文法の新展開』研究社
成績評価方法 筆記試験90%および出席状況10%により総合的に評価する。
学習相談 オフィスアワーを火曜3時限目に設定するが、可能な限り随時相談に応じる。
その他 教職(英語)