文学部 文学コース 独文学 専攻 専門科目 (2単位) |
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前期・通常 木曜5限 |
授業の概要 | 慣用句(イディオム)は、個々それぞれが結晶体である。雪の結晶が決して同一のものが無いように、いずれの慣用句も独自の姿を持つ。そこに言語的、文化的、歴史的背景が凝縮している。外国語学習では、数多くの慣用句を習得しなければならない。ドイツ語学習もその例外ではない。慣用句を通じて、ドイツ語が有する独自の豊かさに出会い、それを十分に味わうことは大事だ。慣用句の習得は、ドイツ語による会話、作文、読解において、役立つだけではない。それを血肉と化す者の知見を広げ、考察を深める。そこに外国語学習の醍醐味があろう。では「醍醐味」とはどんな味か。そうした疑問は単なる思考の脱線ではない。慣用句をめぐる微視的な探求は、人間の営為をめぐる巨視的な探求へと我々を誘う。 |
学習目標 | (1) 全般的な教育目標: 初級文法の総復習をしながら、ドイツ語による表現力に磨きをかける。 (2) 個別の学習目標: ドイツ語の慣用句に習熟する。 |
授業の進め方 | 基本的に受講者中心の授業である。主として受講者が、慣用表現の訳出と説明を、一般的な表現への言い換えとともに行う。授業担当者は、適時、重要な表現や文法事項の説明を補足する。1回の授業で20の慣用句を扱いたい。なお、授業の始めに毎回小テストを行う。 |
教科書等 | <教科書> 授業中に指示する。 <参考図書> 中島悠爾・平尾浩三・朝倉巧『必携ドイツ文法総まとめ』(白水社) |
成績評価方法 | 小テスト(50%)と学期末試験(50%)による総合評価(100%)。 |
学習相談 | 本授業の終了後、ならびにオフィスアワー(木曜4限)にて相談に応じる。 |
その他 | 独文以外の学生も遠慮なくご参加ください。 履修条件:平成21年度開講の「ドイツ語学講義 I 」ですでに単位を取得した者は履修できない。 教職(ドイツ語) |