文学部 文学コース 仏文学 専攻 専門科目 (2単位) |
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前期・集中 |
授業の概要 | ジョルジュ・バタイユ(1897ー1962)が1934年から1935年にかけて執筆し、20余年の年月ののち1957年に公刊した小説『空の青み』をさまざまな観点から考察する。フロイト精神分析学やフランス社会学を吸収することで練り上げられつつあった30年代当時のバタイユ思想、同時代の文学作品やシュルレアリスム運動、1934年の2月6日事件によって引き起こされた政治的不安など、作品執筆の背景をなす諸要素を考慮に入れつつ、作品自体の生成過程やその特異な形式に注意を払いながら分析を進める。 授業時間に余裕があれば、バタイユの手になる他の文学作品にも言及したい。 |
学習目標 | (1) 全般的な教育目標: 文学作品を分析するさまざまな作業とその面白さを伝える。 バタイユという特異な作家の魅力を伝える。 (2) 個別の学習目標: バタイユの作品について学び、いくつかの作品に触れる。 『空の青み』が執筆された両大戦間の社会的・政治的・文化的事情について理解を深める。 |
授業の進め方 | 講義形式。バタイユという作家とその作品群について概説したのち、『空の青み』の分析に取り掛かる。 |
教科書等 | <参考図書> バタイユ『空の青み』伊東守男訳、河出文庫 |
成績評価方法 | 出席(授業への積極的な参加)50%、レポート50% |
学習相談 | 授業の前後に随時受け付ける。 |
その他 | 開講期間は,7月19日(火)から7月22日(金)まで。 受講希望者は、日本語訳で構わないので、『空の青み』を一度通読しておくこと。 |