文学部
人間科学コース
言語学・応用言語学 専攻
専門科目 (2単位)
言語学・応用言語学講義 V
講義題目:心理言語学入門−言葉・心・脳
教授坂本 勉
前期・通常

月曜3限
授業の概要 「言語(language)」を「心/精神(mind)」と「脳(brain)」の観点から考察します。主なテーマは、「言語と脳(の観測)」・「言語獲得」・「失語症」の3つです。新たな視点から「コトバ」について見直すことを通して、言語の多様性と普遍性を考察していきます。
学習目標 (1) 全般的な教育目標:
私達が普段何気なく使っている「ことば」を客観的に見直してみることによって、様々な新しい発見がうまれてくることを学びます。

(2) 個別の学習目標:
1. 4/11: 心理言語学とは?−@ビデオ「いのちの言葉」
2. 4/18: 言語と脳:言語の生物学的基盤とは?−Aビデオ「脳と心」
3. 4/25: 言語獲得(1):人間になるための戦い(経験論)−Bビデオ「カンジ」
4. 5/02: 言語獲得(2):人間であることの証明(生得説)
5. 5/09: 失語症研究(1):語を失う?−Cビデオ「失語症」
6. 5/23: 失語症研究(2):言語機能の局在性
7. 5/30: 失語症研究(3):言葉を取り戻すために
−現場からの報告[現役の言語聴覚士を招聘する予定]
8. 6/06: 言語の観測(1):言葉を観る?−Dビデオ「脳の観測」
9. 6/13: 言語の観測(2):言葉を測る?
10. 6/20:「言語学会」<予習・復習:自習>
11. 6/27: 赤い手触りの謎 (1) −@スライド
12. 7/04: 赤い手触りの謎 (2) −Aスライド
13. 7/11: 調整日
14. 7/25: 総まとめ
15. 8/01: 復習と小テスト(予定)
授業の進め方 ビデオやスライドを適宜用いて講義を行いますが、通常はプリントと板書によって講義を進めます。講義終了後は、出席票(+コメント票)を提出してください。なお、様々な変更・追加・注意、等々を講義の際に行うことがあるので注意してください。
教科書等 <参考図書>
大津由紀雄(編)『認知心理学 3 言語』(1995)東京大学出版会
成績評価方法 講義終了時には、毎回、講義内容に関するショート・コメントを記した出席票(+コメント票)を提出しなければならない。コメント票(出席点):50点、小テスト(持ち込み一切不可):50点、計100点で60点以上を合格とする。小テストが受けられない(なかった)場合は、すみやかにメールで連絡すること。なお、心理言語学に関する実験を行うことがあるので、被験者として実験に参加した場合は、割り増し点(extra credit)として、実験参加1回につき5点を加点します。
学習相談 通常は、メールでの問い合わせを推奨します。アドレス: sakamoto@lit.kyushu-u.ac.jp。面談が必要な場合には、オフィスアワーを利用してください。なお、相談役として、大学院生を配置するので、活用してください。 
その他 教室の収容人数を超過するような場合は履修制限を行う。

対象学年:2年生 3年生 4年生