文学部
人間科学コース

コース共通科目 (2単位)
言語学概論
講義題目:言葉と歴史・社会・心理
教授坂本 勉
前期・通常

木曜2限
授業の概要 「コトバとは何か」という問いには、様々な方向からのアプローチが可能であり、また、必要でもあります。この講義では、従来の言語学において開発・発展させられてきた代表的な三つのアプローチを概観します。まず、「コトバは時間的に変化する」ということに注目した、歴史(学)的アプローチ。次に、「コトバは空間的に分布する」ことから生まれてきた、社会(学)的アプローチ。最後に、「コトバは心理的に実在する」という考えに基づいた心理(学)的アプローチ。この三つのアプローチを概観することによって、「言語学」という学問がどのようにして成立し、発展していったのかを解説します。
学習目標 (1) 全般的な教育目標:
私達が普段何気なく使っている「ことば」を客観的に見直してみることによって、様々な新しい発見がうまれてくることを学びます。

(2) 個別の学習目標:
(1)言語研究の多様性(2)歴史(比較)言語学(3・4)ソシュール革命T・U(5)構造主義言語学(6)方言学(言語地理学)(7)社会言語学(8・9)チョムスキー革命T・U(10)認知言語学的展開(11)思考と言語
授業の進め方 具体的な例をあげながら、プリントと板書によって講義を進めます。
教科書等
成績評価方法 講義終了時には、毎回、講義内容に関するショート・コメントを記した出席票(+コメント票)を提出しなければならない。出席点:50点、小テスト(持ち込み一切不可):50点、計100点で60点以上を合格とする。小テストが受けられない(なかった)場合は、すみやかにメールで連絡すること。なお、心理言語学に関する実験を行うことがあるので、被験者として実験に参加した場合は、割り増し点(extra credit)として、実験参加1回につき5点を加点します。
学習相談 通常は、メールでの問い合わせを推奨します。アドレス: sakamoto@lit.kyushu-u.ac.jp。
その他 室の収容人数を超過するような場合は履修制限を行う。

対象学年:2年生 3年生
履修条件:特になし
教職(国語)(英語)(ドイツ語)(中国語)(フランス語)