文学部 人間科学コース 心理学 専攻 専門科目 (2単位) |
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後期・通常 木曜2限 |
授業の概要 | 人間が外界からの情報をどのように受け取り加工し、感覚世界を構築しているかについて、視覚に関する実験心理学的知見および理論を中心に概説する。色・形・奥行き・運動知覚などについて、視覚心理学の「常識」となっていることを中心に、なるべく平易に解説する。加えて、情報処理過程としての視覚を考える場合の理論的視点について解説する。 |
学習目標 | (1) 全般的な教育目標: 感覚・知覚心理学の理論的枠組み、代表的な視知覚現象、およびそれらの現象を実験心理学的に扱う際の基礎的な数理モデル・考え方について理解を深める。 (2) 個別の学習目標: 以下の項目についての基礎的概念を理解する。 ・光学的装置・感覚入力としての眼および網膜の構造 ・感覚情報処理の計算論的枠組み ・色覚・両眼立体視・運動視・形態視・錯視・眼球運動の特性 ・生理機構・情報処理モデルとしての処理の階層性 |
授業の進め方 | 学生が体験・参加できる現象のデモンストレーションを交えて、講義を行う。講義の最後に質問・意見を書いた用紙(コメントカード)を提出し、次回の講義で取り上げて解説することを予定している。 |
教科書等 | <教科書> 講義時にプリントを配布する。講義ノートは http://www.psycho.hes.kyushu-u.ac.jp/lab_mitsudo/index.html にあるので、必要に応じて予習・復習をすること。 <参考図書> グレゴリー著「脳と視覚」ブレーン出版、大山正著「色彩心理学入門」中公新書、中溝幸夫著「視覚迷宮」ブレーン出版」、下條信輔著「視覚の冒険」産業図書 |
成績評価方法 | 出席および平常点50%、試験50% |
学習相談 | オフィスアワー等を利用した面談、および電子メールによる質問・相談を随時受け付ける。 |
その他 | 認定心理士 対象学年:主に2年生、3年生 教職(公民) 認定心理士 |