文学部 人間科学コース 心理学 専攻 専門科目 (2単位) |
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前期・集中 |
授業の概要 | 本講義では、知覚心理学の基礎的な研究を解説するとともに、その応用事例を紹介し、心理学の応用の可能性について考察する。取り上げるテーマは、視力や弱視のメカニズム、官能評価、多感覚知覚などである。視力と弱視のメカニズムについては、コントラスト感度特性や多重チャンネルモデル、乳児や老人の視力などについて解説する。官能評価は、五感によって事物を評価する心理学の測定手法を取り入れた学問領域で、製品開発などで利用されている。本講義では、官能評価で取り扱われている手法の解説と事例の紹介を行う。多感覚知覚は、官能評価とも関係する問題でもあるが、われわれの五感は、それぞれが完全に独立していることはなく、互いに影響を及ぼしあっている。このことを示す様々な知覚現象を紹介し、この研究の応用可能性について考察する。 |
学習目標 | (1) 全般的な教育目標: 知覚研究の諸領域の基礎的な知識を習得してもらうことと、知覚研究の研究成果が、実際に、どのような現場で、どういう形で活かされるのか、基礎研究をどのようにすれば利用可能な応用研究になりうるのかということを考える習慣を身につけてもらうこと。 (2) 個別の学習目標: 知覚心理学の個々の基礎的な概念、及び、その研究手法を習得すると共に、その研究成果の応用可能性もあわせて考察できる力を身につける。 |
授業の進め方 | 授業は講義形式で、集中授業で行う。 |
教科書等 | 教科書は、用いない。必要な資料は、コピーを配布する。 <参考図書> 感覚知覚心理学(菊池正(編)朝倉心理学講座6 朝倉書店) 官能評価士テキスト(日本官能評価学会(編) 建帛社) |
成績評価方法 | 出席25%、レポート75% |
学習相談 | メールで受け付ける。 |
その他 | 開講時期は、9月前半の予定 対象学年:2年生 3年生 4年生 教職(公民) 認定心理士 |