文学部
人間科学コース
心理学 専攻
専門科目 (2単位)
応用心理学講義 III
講義題目:性格心理学
福岡大学人文学部教授高下 保幸
後期・通常

木曜3限
授業の概要  以下の授業計画のもとに、性格(パーソナリティ)とは何か、性格の測定の仕方、性格の形成、適応のための性格の変容などの問題を概説する。
1.性格に関する理論――類型論、特性論、因子論
2.性格の測定――測定に関する問題、測定方法
3.性格の発達・形成
4.ライフサイクルにおける性格の変化――特に高齢者の性格
5.性格の認知的側面(1)――認知スタイル
6.性格の認知的側面(2)――問題解決能力、創造性
7.性格の感情的側面――情動性、ディスシミック、アレキサイミア
8.ストレス過程と性格(1)――ストレス耐性、タイプA、タイプC
9.ストレス過程と性格(2)――ストレス対処スタイル、説明スタイル、自動思考
10.対人関係能力・社会的スキルとしての性格(1)――感情の表出・読みとり能力
11.対人関係能力・社会的スキルとしての性格(2)――非言語コミュニケーション能力
12.EQ――対人関係能力・社会的スキルを測る
13.対人魅力の要因としての性格
14.ユーモアのセンスと性格(1)――性格としてのユーモアのセンス
15.ユーモアのセンスと性格(2)――ユーモアの対人関係機能ならびに健康支援機能
学習目標 (1) 全般的な教育目標:
 個性やひととなりを表す「性格」とはどのようなものであるのか、その測定の仕方も含めて理解することを主要な学習目標とする。

(2) 個別の学習目標:
 心理テストの実施を通じて、受講者自身の性格の理解を深めること、さらには、その自己分析を踏まえて、対人関係における社会的スキルやストレス対処法、ユ−モアのセンスなどの心理スキルの習得も目指す。
授業の進め方 毎回配付する講義資料に依拠して授業を進める。ときに授業内容に関連した心理テスト・実習などを実施する。
教科書等 <教科書>
 教科書は使用せずに、講義資料を配付する。

<参考図書>
 戸田まり他「グラフィック性格心理学」サイエンス社
 丹野義彦「性格の心理」サイエンス社
 その他の図書は授業中にあげる。
成績評価方法 授業で提出を求めるコメント票(実施した心理テスト・実習による自己分析など)の内容[30%]、学期末授業終了後に提出を求める課題レポートの内容[70%]を総合して評価する。
学習相談  授業後の時間に適宜応じる。
 また下記まで問い合わせされたい。
  yas-tak@jcom.home.ne.jp
その他 対象学年:2年生 3年生 4年生
教職(公民)
認定心理士