文学部
人間科学コース
比較宗教学 専攻
専門科目 (2単位)
比較宗教学演習 III
講義題目:卒業論文に向かって発想を開く
准教授飯嶋 秀治
前期・通常

火曜3限
授業の概要 比較宗教学演習ではVを飯嶋、Wを関で担当し、一連の演習として行っています。4年生、3年生、2年生それぞれに一般的な課題を設定しますが、ここでの目標はただ一つ、受講生の皆さんの卒業論文を制作することです。

このため、この演習では4年生であろうと2年生であろうと1人に30分の時間を与えますが、そこでは全員が自分が卒業論文にしたいと思っている発表を約15分してもらいます。あとの15分は質疑応答に費やします。このため、参加者には、15分間発表するためのレジュメ(草稿)を作成してもらい、参加者約30人分のコピーを作成して、演習に臨んでください。

具体的には、既に卒業論文の主題が決まっている4年生から発表してもらいますが、4年生は論文という文書に仕上げることが課題になります。3年生は、卒業論文に向けてどこを調査地にして、どのようなことを調査するのかという調査のデザインやそれをやってみた結果、どういうことが分かったのかを発表してもらいます。2年生には、上級生の発表を聞いてもらいながら、自分がこの3年間で何を研究したいのかを考えてもらい、その主題に沿った本を選び、本の内容と、その読書を通じて、自らが問題と考えたこと、その問題をどうしたら解けると思ったのかを発表してもらいます。

初日に発表順序を決めますので、特別な理由がない限り、4/12日の初日の授業には必ず参加してください。さぁ、愉しみましょう。
学習目標 (1) 全般的な教育目標:
皆さんの卒業論文を先に進めること。

(2) 個別の学習目標:
4年生は、卒業論文の構成を章毎に考えてもらい、2年次の文献と問題設定に基づき、3年次にどのような調査を行い、これから(人によっては就職活動と並行しつつ)卒業論文をまとめるに当たり、どのような資料を入手したり、図表を作成すると良いのかを覚えてもらいます。
3年生は、次に、自分が2年生の時に決めた主題に基づいて、自分の調査地(フィールド)を決めてもらい、発表までに最低、1回はそのフィールドに出かけてもらい、その予備調査の報告をしてもらい、夏休みに向けての調査をデザインしてもらいます。
2年生は、まず、自分がこの先3年間かけて研究したい主題は何なのかを決めてもらい、これまでその主題を研究してきた「先行研究」を読んで、報告することで、卒業論文を書く際の読書の仕方、ノートの取り方、引用の仕方、出典の書き方などを学習してもらいます。
授業の進め方 4/12第1回授業の概要
4/19第2回休講
4/26第3回4年生2人(藤田・渡會)発表:趣味に生きる
5/10第4回4年生2人(松岡・浜村)発表:都市の生活
5/17第5回4年生3人(越智・澤村・山下)発表:郡部に生きる
5/24第6回4年生3人(谷之木・田中・桑原)発表:病・癒し・自己
5/31第7回3年生2人(中尾・吉田祐)発表:生業と交換
6/7第8回3年生3人(永田、稲垣、川上)発表:宗教の信仰と実践
6/14第9回3年生3人(岩崎、玉城、村上)発表:移民、まちづくり、共生
6/21第10回3年生2人(長濱・吉田梨)発表:社会と身体
6/28第11回2年生3人(高木・鳥越・山下)発表:起源・根源・古物
7/5第12回2年生2人(大塚、清原)発表:仏教
7/12第13回2年生2人(山口・田中)発表:イスラム
7/19第14回2年生3人(笠原・岩瀬・天倉)発表:子供、文化、第六感
7/26第15回休講(予備日)
教科書等 <教科書>
特になし

<参考図書>
学生毎に個別に推薦します。
成績評価方法 出席は1/3以上理由なく休めば落第とします。レジュメ作成50%、質疑50%で成績を出すので、試験やレポートは課しません。
学習相談 1)授業中に訊くようにしてください。それでも聞き忘れたら、2)shuuji@bun.lit.kyushu-u.ac.jpで訊いてください。込み入ったことなら3)木曜日のお昼をオフィスアワーとして、研究室にいますので、訪ねてきてください。
その他 対象学年:2年生 3年生 4年生