文学部
人間科学コース
社会学・地域福祉社会学 専攻
専門科目 (2単位)
社会学演習 III
講義題目:社会学の古典
教授鈴木 譲
前期・通常

木曜2限
授業の概要 この授業では、社会学の古典的作品を英語で読み、その内容を理解する。Emile Durkheimの『自殺論』、『社会分業論』や、Max Weberの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』などは、社会学の講義で必ず取り上げられる著作であり、学生がこの著作についての解説を読むことは多いかも知れない。しかしながら、学生が授業でこの著作そのものを読む機会は、現在のカリキュラムではほとんどないに等しい。確かにこの著作全部を読むことはカリキュラム上難しいが、その一部分、抜粋部分を読み、古典的名著の本質に少しでも触れることがこの授業の目指すところである。
学習目標 この授業の学習目標は、以下の通りである。
(1) 全般的な教育目標:
社会学の古典的作品を英語で読み、その議論が今日の社会にどこまで適用可能で、どこからは適用可能でないかを理解する。

(2) 個別の学習目標:
社会学の代表的古典作品であるEmile Durkheim, Max Weberなどの著作を読み、これらの議論の基本を理解する。
授業の進め方 毎回、2人ないし3人の発表者を決め、発表と質疑応答を通して、古典的作品の理解につとめる。これに加えて、フランスの大学で社会学を専攻し、現在九州大学に留学中のフランス人の大学院生を2回ないし3回ほどゲストとして招待し、フランスではこれらの古典が実際どのように教えられているのかについて説明してもらい、質疑を行う予定である。この際、説明と質疑は英語で行う予定である。
教科書等 <教科書>
Terry Ochs・岡田新『Classics of the Social Sciences―英語で読む社会科学の古典―』,1999,嵯峨野書院.

成績評価方法 成績評価は、発表とレポートにもとづいて行う。
学習相談 メールなども含めて、適宜相談に応じる。
その他 特になし

対象学生:専攻学生に限る
対象学年:2年生以上