文学部 文学部コア科目 (1単位) |
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前期・通常 火曜2限 |
授業の概要 | この授業で学習するギリシア語は、紀元前4−5世紀のアッティカ方言を中心とする古典ギリシア語であり、アテネを中心とするギリシア文化盛期のギリシア語です。これはそれ以前のホメロスのギリシア語、またその後の『新約聖書』のギリシア語を学ぶためにも基本となります。 かつて西洋人にとっての教育の主要内容は(ちょうど日本人にとって漢文がそうであったように)ギリシア・ラテンの古典でした。その教養は西洋人の著作に深く浸透しています。とりわけギリシア文化の影響は今日に至るまで直接的にも(ラテン語などを介し)間接的にも甚大であり、古代ギリシアの遺した文学・歴史・哲学などの著作は、専門家ばかりではなく、翻訳を通じて広く人々に読み継がれています。また現在では、古典文献サイト Perseus などインターネットを通じて、原文で古典を閲覧することが手軽にできるようになっています。是非、ギリシア語を学びましょう。 授業で文法事項を説明しますので、各自短文の問題練習を通じて理解を定着させていきます。小テストを実施しますので、必要な変化・活用を暗記しましょう。文法学習と並行して、古代ギリシアの生活や文化がもりこまれた教材用ギリシア語(プリント配布)を読んでいきます。ギリシアの文化にも関心をもってくれることを期待します。 |
学習目標 | (1) 全般的な教育目標: 基本的な文法事項を習得し、ギリシア語に慣れる。 (2) 個別の学習目標: ・名詞・形容詞の基本的変化(第1・2変化)を習得する。 ・動詞の直説法各態各時制の活用を習得する。 ・ギリシア文学への理解を深める。 |
授業の進め方 | 次のような仕方で、教科書に従い少しずつ文法事項を増やしていきます。 1.文法事項の説明と練習 2.教材講読(プリント) 3.練習問題(自宅学習) 4.小テスト(次回授業) 5.練習問題解説(次回授業) 小テストは、学習事項に関する暗記問題です。 |
教科書等 | <教科書> 田中美知太郎・松平千秋『ギリシア語入門(改訂版)』岩波全書, 1962. 九大生協に依頼していますので、履修者は購入してください(初回はこちらで用意します)。 <参考図書> 松本仁助・岡道男・中務哲郎編『ギリシア文学を学ぶ人のために』世界思想社, 1991. M. C. Howatson and Ian Chilvers eds., The Concise Oxford Companion to Classical Literature, Oxford, 1993. その他、授業で紹介します。 |
成績評価方法 | 出席10%、練習問題など宿題の学習状況30%、小テスト20%、定期試験40% を目安に評価します。 |
学習相談 | 授業の前後ほか、e-mail によって質問してください。e-mail アドレスは授業時で伝えます。 |
その他 |