文学部 文学部コア科目 (1単位) |
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前期・通常 木曜5限 |
授業の概要 | 言葉を知ることは、その国の文化を知るために必ずくぐらねばならない、入り口である。従って、古代インドの文学・哲学作品や神話、さらには医学や科学文献の読解には、サンスクリット語の学習は必須条件である。 インドの宗教・思想・文学・科学・医学などに興味を持ち、それらの文献を原語で読んでみたいと思っている学生、あるいは、古典語としてのラテン語やギリシア語を学び、同じ印欧語に属するサンスクリット語への言語的な興味を持つ学生にとっては、知的興奮を味わえる内容である。 さらに、ドイツ語やフランス語の文献を研究する学生にとっても、それらの言語とサンスクリット語との共通点を知ることは、今後の研究を進める上で決して無駄ではないと思われる。また、仏教語・仏教思想が日本文化に与えている影響は計り知れない。日本語・日本文学を研究する学生にとっても、かけがえのない学習機会を提供したいと考えている。 なお、初級の段階では授業中はローマ字表記を用いるので、インド文字を覚えなくてよい。 |
学習目標 | (1) 全般的な教育目標: (1) 全般的な教育目標: 初学者を対象として、サンスクリット語の文法を学ぶ。英語や日本語などの既知の言語とサンスクリットを比較しながら、サンスクリット語の特徴を知る。基本的な文法事項、単語を習得する。 (2) 個別の学習目標: (2) 個別の学習目標: サンスクリット初級文法の学習は、次の文法事項習得を目標とする。 1. 単語の内部・隣接する単語間で発生する音韻変化(整然とした音韻規則。) 2. 名詞・形容詞の格語尾の変化(前置詞や助詞を用いず、単語自体が変化する。) 3. 動詞の態・時制などに伴う人称語尾の変化(単数・複数の他に、両数の概念が存在する。) |
授業の進め方 | 授業は下記の教科書を使って進める。文法事項の解説と、練習問題(宿題)の答え合わせを繰り返すことにより、サンスクリット文法を習得する。 授業の中でインド文化やインド人の思考方法を随時紹介し、単調な授業とならないように心がける。 【授業進行表】(予定) [第 1回]イントロダクション、文字、数字 [第 2回]音論(§§1.-20)、名詞・形容詞の変化[母音曲用](§§21-22) [第 3回][練習題T、U]の答え合わせ、名詞・形容詞の変化[母音曲用](§§23-26) [第 4回][練習題V、W]の答え合わせ、名詞・形容詞の変化[母音曲用](§§27-31) [第 5回][練習題X、Y]の答え合わせ、名詞・形容詞の変化[子音曲用](§§32-45) [第 6回][練習題Z、[]の答え合わせ、比較法・代名詞・数詞(§§46-56) [第 7回][練習題\、]、]T]の答え合わせ [第 8回]動詞の活用[現在語幹・第一種活用](§§57-61) [第 9回][練習題]U、]V]の答え合わせ、動詞の活用[第二種活用](§§62-70) [第10回][練習題]W、]X]の答え合わせ、動詞の活用[一般時制・未来・アオリスト・完了・受動態](§§71-96) [第11回][練習題]Y、]Z]の答え合わせ、動詞の活用[第二次活用動詞の語幹(使役動詞、意欲動詞など)、準動詞(現在分詞、動詞的形容詞、絶対詞など)(§§97-106) [第12回][練習題][、]\]の答え合わせ、複合法(動詞の複合・名詞の複合)(§§107-113) [第13回][練習題]]]の答え合わせ [第14回]まとめ [第15回]筆記試験 |
教科書等 | <教科書> J. ゴンダ『サンスクリット語初等文法』(鎧淳訳、春秋社)。 <参考図書> 辻直四郎『サンスクリット語文法』(岩波全書) ゴンダ文法よりも詳細な文法書である。インド哲学史専修の学生には必須であるが、それ以外の専修学生は購入する必要はない。 |
成績評価方法 | 平常の予習実施状況(70%)、学期末の筆記試験(30%)により成績評価をする。 |
学習相談 | 授業前後の空き時間、及び電子メールで受け付ける。アドレスは履修者に公開する。 |
その他 |