文学部


文学部コア科目 (1単位)
古典語(サンスクリット) II
講義題目:サンスクリット語中級
本務なし北野 新太郎
後期・通常

木曜5限
授業の概要  サンスクリット語初級で身に着けた文法知識を元に、実際にインド文学の原典に当たり、習得した知識の定着を目指す。
 この授業では、インド古典叙事詩『マハーバーラタ』中の挿話、「ナラ王物語」を冒頭から読み進める。
 インド哲学史専修の学生にとっては、卒業論文作成に向けての基礎学力を養う場となる。
学習目標 (1) 全般的な教育目標:
(1) 全般的な教育目標:
 サンスクリット文学を原典から読み解くトレーニングを行うことにより、教科書末尾の解説や語彙集を駆使して独力で翻訳(和訳)が作成できるようになることを目標とする。
(2) 個別の学習目標:
 具体的には、以下の事項を到達目標とする。
1. サンスクリット語表記に用いられるデーヴァ・ナーガリー文字が正確に判読できる。
2. 音韻変化の規則に基づき、連続して表記された文章から各単語を分割し、本来の語形に戻すことができる。
3. 名詞・形容詞の性・数・格を判別できる。
4. 動詞について、態・時制及び人称語尾を正確に判別できる。
5. 動詞について、活用形を動詞語根に還元し、辞書を引くことができる。
6. 分詞の用法、格語尾の用法などの文法事項を理解する。
7. 複合語を正確に分解し、その種類を判別できる。

(2) 個別の学習目標:
(2) 個別の学習目標:
 具体的には、以下の事項を到達目標とする。
1. サンスクリット語表記に用いられるデーヴァ・ナーガリー文字が正確に判読できる。
2. 音韻変化の規則に基づき、連続して表記された文章から各単語を分割し、本来の語形に戻すことができる。
3. 名詞・形容詞の性・数・格を判別できる。
4. 動詞について、態・時制及び人称語尾を正確に判別できる。
5. 動詞について、活用形を動詞語根に還元し、辞書を引くことができる。
6. 分詞の用法、格語尾の用法などの文法事項を理解する。
7. 複合語を正確に分解し、その種類を判別できる。
授業の進め方 受講生はサンスクリット原典を予め読解し、翻訳を作成する。
授業ではその翻訳を発表してもらい、より正確な翻訳の完成を目指す。
教官は文法的解説・補足を行い、随時、文化的背景等を紹介する。

【「ナラ王物語」のあらすじ(教科書抜粋部分のみ)】
ヴィーラセーナ王の息子ナラ王は、ビーマ王の娘ダマヤンティー姫に恋焦がれ、いつしか結婚をしたいと願うようになる。ダマヤンティー姫もナラ王の噂を聞き、恋わずらいにかかる。姫の様子を見た父王は「婿選びの式」を行い、ナラ王との結婚を実現させようとする。「婿選びの式」に出たいと願う者はナラ王だけではなく、諸王、さらには神々達も同じであった。神々はその力を利用して、ナラ王を使いの者としてダマヤンティー姫の元へ派遣し、神々の中から婿を選ぶように伝えさせる。「婿選びの式」当日、神々はダマヤンティー姫から指名されようと、ナラ王とまったく同じ姿を取って邪魔をしようとする。ダマヤンティー姫は無事にナラ王を選ぶことが出来るのか。。。
教科書等 <教科書>
Charles Rockwell Lanman: A Sanskrit Reader, Text and Vocabulary and Notes, 1996(1884 1st), Delhi.
<参考図書>
J. S. Speijer: Sanskrit Syntax, Delhi 1998(1886 1st).
William Dwight Whitney: Sanskrit Grammar, Delhi 1997(reprint of 1924, 1879 1st).
成績評価方法 平常点
学習相談 授業前後の空き時間、および電子メールで受け付けます。アドレスは履修者に公開します。
その他 履修条件:サンスクリット語初級を履修した者。あるいは同等の学力を有する者。