文学部 文学部コア科目 (1単位) |
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前期・通常 火曜5限 |
授業の概要 | これまでに学んだ初級文法を応用し、本格的なドイツ語テクストの読解に挑戦するための授業である。 今学期は文学作品ではなく、現代ドイツ語に関するコラムを読む。昨今、日本でも「日本語の乱れ」を問題とした著書が多数出版されているが、ドイツでも「ドイツ語の乱れ」を扱った本がベストセラーとなっている。それが本授業で読む "Der Dativ ist dem Genitiv sein Tod" である。本書は SPIEGEL-ONLINE に連載中のコラムを集めたもので、現代のドイツ語母語話者がしばしば犯す誤りや表現の揺れについて、ユーモアを交えながら書かれている。したがって本書が扱う誤用は日本人学習者が犯しやすい誤りとは全く別のものだが、ドイツ語文法を日本の教科書とは違った観点から見直すことは、ドイツ語文法を再確認すると同時に、ドイツ語の奥深さを知るのに有益であろう。 なお、本書のタイトル自体も、口語では用いられるものの標準ドイツ語としては誤りとされる表現の典型的な例である。何が誤用なのか、またこのタイトルがどういう意味なのかを初回の授業までに各自考えておいてほしい。 |
学習目標 | (1) 全般的な教育目標: ドイツ語のテクストを、文法知識に基づいて正確に読解する力を身につける。 (2) 個別の学習目標: これまでに学習したドイツ語の文法を、テクストの読解を通して再確認し、確実に自分のものとする。 ドイツ語の文構造を正確に把握する(一つ一つの文章を文法的に説明できるようにする)。 |
授業の進め方 | 毎回テクストの指定箇所を事前に読んできてもらい、授業中はその箇所を音読、和訳してもらう。文法について細かく質問することもあるので、十分な予習をしてくること。 |
教科書等 | <教科書> Bastian Sick: "Der Dativ ist dem Genitiv sein Tod". Köln 2004. (初回の授業でコピーを配布する) <参考図書> 授業中に指示する。 |
成績評価方法 | 平素の受講態度(出席・授業への参加度)50%と期末試験(筆記)50%により総合的に評価する。 |
学習相談 | 授業の前後に相談に応じる。 |
その他 | 対象学年:2年生 3年生 4年生 履修条件:ドイツ語の初級文法を一通り学んでいること。 教職(ドイツ語) |