文学部


学芸員に関する科目 (1単位)
博物館経営論
講義題目:
本務なし(元北九州市立自然史・歴史博物館参事)藤丸 詔八郎
前期・隔週

火曜2限
授業の概要 近年、社会の情勢は高齢化、情報化、国際化へと向かっている。近年、所得水準の向上や自由時間の増大に伴い、精神的、文化的な豊さを求めて学習する人々が著しく増加した。また、学校週5日制が定着し、地域活動への期待がさらに高まっている。こういった社会情勢の変化にともない地域における生涯学習事業推進の中核的な拠点として博物館施設の果たす役割がクローズアップされてきた。一方、行政全般の効率化をはかる動きもある。とくに、最近、地方自治法が改正され、公共施設の経営にNPOや民間事業者が参入できるようになり、また、博物館法が一部改正され、博物館経営へ評価制度が導入されるなど、博物館施設のあり方も大きく変わろうとしている。
講義では、全国に数多くある博物館・美術館施設のなかでもとくに歴史系博物館を中心にその現状や課題を取り上げて、博物館に勤務してきた私自身の経験等も参考にしながら、博物館経営のあり方や博物館を評価する視点などを検討し、博物館の将来像を描いてみたい。
学習目標 (1) 全般的な教育目標:
博物館施設の現状や課題について分析を加えながら、博物館経営のあり方や博物館を評価する視点などを説明し、学芸員としての認識度を深めたい。

(2) 個別の学習目標:
1なぜ、博物館経営なのか、また、博物館を経営するとはどういうことなのか
2博物館施設を評価する視点について
3博物館施設の現状と課題について
4公立博物館施設と指定管理者制度の課題について
主に上記4項目について学習し、理解を深めたい。
      
授業の進め方 授業はパワーポイントを使用して進めるが、必要に応じてプリントを配布する。
教科書等 <教科書>
別にテキストは使用しない。

成績評価方法 出席状況と試験で評価する。(出席状況6割、試験4割を目安とする)
学習相談
その他 授業に積極的に出席すること。

学芸員