学生日記

修士課程1年生 木村淳美さん(2019年度現在)

 高校生の頃の漢文の授業で中国の思想の深さや物語の面白さに興味を引かれたのがきっかけで、中国文学を専攻することを決めました。中国哲学にも興味があったため、当初はどちらを選ぶか悩みましたが、一番の決め手となったのは研究室に中国人の先生がおられること、そして先輩方も中国語の勉強に熱心である印象を受けたことです。
 学部二年の時に研究室に配属されてからは、すぐに専門的な演習が始まり、加えて日本語のできない中国人の先生の中国語・中国文学の授業もあり、難しさを感じながらも、レベルの高い授業に楽しさを感じていました。演習については学部三年生の先輩が一から教えてくださり、困った時には院生の先輩方も一緒に調べてくださるので、安心して取り組めました。
 研究室での生活の中で最も印象に残っているのは、外国人教師の鍾先生に太極拳を教えていただき、終わった後先生のお部屋でおしゃべりをしたり、学食に行ったりなど、授業以外でも親交を深めることができた点です。また二年生の冬、福岡市主催の中国語弁論大会に参加した際にも、練習に協力していただき、当日も学部三年の先輩と一緒に応援に来てくださりました。
 二年生の終わりの春、九州大学の短期語学研修プログラム「CLP-C」で台湾に行く機会をいただきましたが、その際にも、普段から中国語で交流することに慣れていたため、中国語で行われる授業も全く問題なく、また日本語を話せない現地の学生とも友達になることができ、台湾を案内してもらうことで、より一層中国語で交流することの楽しさを実感することができました。
 学部生時代の経験を振り返ると、学部生・院生、日本人・中国人という隔たりを越えて様々な人と関われる研究室の環境に加え、スピーチ大会や語学研修などにも積極的に挑戦していくことで、充実した大学生活を送ることができたと思います。