文学部 人文学科

人文学科基礎科目 (単位数 2)
必修
対象学年: 1年生
対象学部等:
人文学基礎 II
Foundations of the Humanities II
講義題目  人文学基礎U
教授・准教授 文学コース・人間科学コース教員
科目ナンバリングコード: LET-HUM1012J
講義コード:
2017 後期
毎週 月曜4限
伊都イーストゾーン 伊都2303 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2018/1/29 (14:13)
授業の概要 文学コースと人間科学コースの各教員が、それぞれの専門性を踏まえながら、各学問領域の基礎的な内容を平明で分かり易く講義する。

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キーワード : 人文学
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(国語)(英語)(ドイツ語)(中国語)(フランス語)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-a [人文学の視座の理解]
人文学の基礎知識を踏まえて、現代人文学の視座の特質を理解できる。
B_A-b [アプローチの理解]
専門分野の基礎知識に基づいて、人間と社会のあり方とそれへの多様なアプローチを理解できる。
B_A-c [言葉の理解]
「言葉」に対する自覚的かつ反省的な関わりを通じて、人間存在への理解を深める。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 各教員が必要に応じて資料等を配布する。
参考書 : 各教員が適宜推薦する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 10/3 祭りから地域と社会を考える(地理学:遠城明雄)
2 10/16 心理テスト入門(心理学:中村知靖)
3 10/23 距離感の心理学(心理学:光藤宏行)
4 10/30 Life-giverとの付き合い方―宗教の人類学的探求―(比較宗教学:飯嶋秀治)
5 11/6 社会問題の社会学(社会学・地域福祉社会学:高野和良)
6 11/13 ケアを社会学はどうとらえるか?(社会学・地域福祉社会学:山下亜紀子)
7 11/20 Generalizationを目指して(言語学:上山あゆみ)
8 11/27 言語学とフィールドワーク(言語学:下地理則)
9 12/4 中国文学の魅力(静永健・井口千雪)
10 12/11 文の構造と文法現象(英語学英文学:西岡宣明)
11 12/18 『ジキル博士とハイド氏』について(英語学英文学:鵜飼信光)
12 12/25 トーマス・マン『トニオ・ケレーゲル』を読む(独文学:小黒康正)
13 1/22 ウェルテルとドン・ファン――フランス文学にみる2つのフィギュール(仏文学:木信宏)
14 1/29 ≪書き言葉≫の創造と展開(国語学国文学:高山倫明)
15 2/5 「桐壷」を巻を読み解く(国語学国文学:辛島正雄)

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-a
[人文学の視座の理解]
B_A-b
[アプローチの理解]
B_A-c
[言葉の理解]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 50%。
出席 50%。欠席が3分の1を超えた場合は、受講資格を失う。

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : レポートは、各担当教員から出された課題の中から1つを選び、基幹教育課教務係レポートボックスに提出する。提出締切は、2月9日(金)15時。レポートには必ず表紙を付け、提出先の担当教員名を明記すること。字数は、2000字以上。

【課題一覧】
地理学(遠城):講義の内容を踏まえて、「祭り」を通して見えてくる地域や社会の現状について、あなたの考えを述べなさい。

心理学(中村):こころを量的にとらえることに関してあなた自身の考えを述べなさい。
心理学(光藤):距離感の錯覚が生じる写真を1枚取り上げて、何がどのように不思議なのかを、心理学の観点から解説しなさい。写真はレポート中に図として貼付けること。錯覚を見破る方法を考えつくならば、それについても論じなさい。

比較宗教学(飯嶋):比較宗教学研究室に進学する場合、2年生から卒業論文に取り組んでもらいます。そこであなたが今後3年間かけて取り組みたいテーマの研究計画(【関心の経緯】【先行研究】【問題と目的】【調査対象、調査場所、調査期間、調査方法】【予想される結論】【論文の学問的/社会的意義】)を書きなさい。

社会学(高野):逸脱行動が起こる原因について、講義の内容をふまえて社会学的に説明しなさい。

社会学(山下):現代社会において母親のケア責任が強調される理由について社会学的観点から述べなさい。関連する文献を1冊以上読み、文献を引用しつつ論じること。

言語学(上山):授業の中で説明した流れに沿って、アンケートで答えてもらった現象をどのように記述すればよいか、まとめなさい。ただし、例文はMoodleに載せた文そのままではなく、自分で独自に考えた例文を用いて議論を展開すること。どの段階の主張も、どのような例文のどういうところに着目したgeneralizationであるかが明示されていることが重要である。

言語学(下地):日本語、英語そしてもう一つ、自分が良く知る外国語を選び、それらの文法・音声における共通点と相違点を考察せよ。

中国文学(静永):九大文学部で自分が会得したい人文学的知識とその方法論(複数の分野および講座に跨ってよいが、必ずそれぞれに明確な理由を述べよ。)

中国文学(井口):中国文学における大衆性について、及び文学と社会の関わりについての考察。

英語学(西岡):次のいずれかについて(複数でも可)、2000字程度で自由に論じなさい。できるだけワープロで作成し、必ず参考文献を明示すること。
@本授業で扱ったテーマについて
Aその他高等学校までならった英文法の規則について、よくわからなかったこと、あるいは例外があると思えることについて。

英文学(鵜飼):イギリス文学の中から作品を選んで自由に論じなさい。

独文学(小黒):トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』について、自らの見解を述べなさい。

仏文学(高木):授業中に配布したプリントを読み、モンテーニュの説くところを要約して、それに対する自分の考えを述べなさい。

国語学(高山):現代日本語における、「話し言葉」と「書き言葉」の相違点を述べよ。

国文学(辛島):「桐壷」の巻を熟読したうえで、とくに関心をもった事柄について調査・考察を試みよ。
学習相談 学習相談 : 全般的なことは今年度の世話役である遠城が、個別の授業内容については各担当教員が、それぞれ授業終了後ないしはオフィスアワーで受け付ける。

授業以外での学習に当たって : 学習相談:全般的なことは今年度の世話役である遠城が、個別の授業内容については各担当教員が、それぞれ授業終了後ないしはオフィスアワーで受け付ける。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)