人文科学府 言語・文学専攻 西洋文学 分野
仏文学 専修
専修科目 (単位数 2)
専攻必修科目
対象学年:
対象学部等:
フランス文学特殊研究 VI
French Literature Special Studies VI
講義題目  パスカル『パンセ』の人間論
大阪大学大学院文学研究科 教授 山上 浩嗣
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2019 後期
集中
伊都 仏文演 教室
M/J科目 (日本語, French)
授業の概要 『パンセ』は、未完に終わった著作『キリスト教護教論』の草稿からなるパスカルの遺稿集である。本授業では、『パンセ』のなかの主要テーマ(「考える葦」「気晴らし」「信仰と習慣」「三つの秩序」「賭け」など)に関連する断章を取り上げ、フランス語原文に基づいて正確に読解する。また、その背景にある思想、歴史、文化についてできるだけ平易に解説する。さらに、パスカルが執筆の際に多大な影響を受けたモンテーニュ『エセー』との関係についても随時言及する。可能な範囲で、受講生にも原文講読を担当してもらう。

(The purpose of this course is to study the main themes of Pascal's “Pensées” ― the dignity of man, divertissement, faith and custom, the three orders or the bet ― based on the original text. We will also be interested in Montaigne’s “Essais”, which inspired Pascal a lot. Volunteer participants are invited to make a presentation in the class.)
キーワード : パンセ/キリスト教護教論/考える葦/気晴らし/賭け/モンテーニュ
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 : フランス語初級文法を習得済みであることが望ましいが、未習者にも可能な限り配慮する。
授業計画 テキスト : 次の書からの抜粋をプリントにて配布する。
Pascal, "Pensées", in id., "Les Provinciales, Pensées et opuscules divers", textes édités par G. Ferreyrolles et Ph. Sellier, Paris, LGF, La Pochothèque, 2004.

参考書 : 山上浩嗣『パスカル「パンセ」を楽しむ』講談社学術文庫、2016.
塩川徹也『パスカル「パンセ」を読む』岩波セミナーブック、2001.
パスカル『パンセ』前田陽一・由木康訳、中公文庫、1973.
パスカル『パンセ』塩川徹也訳、岩波文庫、2015-2016.
授業資料 :

進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 導入:パスカルの生涯と思想概要
2 導入:『パンセ』の成り立ち
3 『パンセ』概説:「考える葦」から「賭け」へ
4 『パンセ』概説:パスカルとモンテーニュ(「気晴らし」のテーマをめぐって)
5 原文講読と解説:「人を愛すること」と「憎むべき自我」 講読
6 原文講読と解説:「習慣と信仰」 講読
7 原文講読と解説:「笑い」 講読
8 原文講読と解説:「三つの秩序」と「圧政」 講読
9 原文講読と解説:「順序」 講読
10 原文講読と解説:「二つの無限」 講読
11 原文講読と解説:「中間」 講読
12 原文講読と解説:「オネットム」 講読
13 原文講読と解説:「多様性と変化」 講読
14 原文講読と解説:「快のモデル」と「自然な弁論」 講読
15 まとめ

授業以外での学習に当たって : 講読に際しては、辞書を用いて教材を予習しておくことが望ましい。
学習相談 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
ML_A-a [言語データの分析]
史資料・文献・作品の分析と解釈、および実地調査などに基づいて、世界における文化・歴史・社会の多様性と共通性を理解し説明できる。
ML_B1-a [資料体の構築]
長い文化的伝統のなかで人類が生み出してきた知的所産である「古典」を、厳密に読解する能力を身に付けることができる。
ML_B2-b [理論的思考力]
人文学を中心とした人文・社会科学の方法と思考能力を身に付ける。
GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。
成績評価
観点→
成績評価方法
ML_A-a
[言語データの分析]
ML_B1-a
[資料体の構築]
ML_B2-b
[理論的思考力]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 60%
授業への貢献度 20%
出席 20%

成績評価基準に関わる補足事項 : 「授業への貢献度」は、授業中の原文講読担当または授業内容に関する発言によって評価する。
その他 その他 : 開講時期は、2019年12月を予定。

教職 : 教職(フランス語)
資格 :

更新日 : 2019/2/16 (11:25)