研究成果報告書




  西洋中世史料論研究会の活動に対して、研究助成等がえられた場合には、毎年度研究成果報告書を刊行しています。ここでは、冊子体で刊行した報告書を、PDFファイルのかたちで公開します。掲載の諸論文やコメントそれぞれは、いわば活動の速報であり、正規のかたちで別個公表されることを前提とするものもあることから(すでに公表されたものもあります)、WEB上での公開は、適当な時期までとします。

研究代表者(岡崎敦)




西欧中世文書の史料論的研究(平成20年度から継続中)

 2008年度から、以上のようなタイトルで科学研究費の助成を受けて共同研究を続けています。
 共同研究の趣旨は、20年度報告書冒頭の「趣旨と活動目標」をご参照ください。
 読者諸氏・諸賢姉よりのご意見、ご批判等を、よろしくお願い申し上げます。


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平成23年度研究成果年次報告書

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  表紙・目次   
0. 平成23年度「西欧中世文書の史料論的研究」活動について
1.   ジャン=ピエール・ドリュモー教授連続講演研究会
ジャン=ピエール・ドリュモー(岡崎 敦訳)「イタリア王国における裁判(9世紀末から11世紀末)」
ジャン=ピエール・ドリュモー(岡崎 敦訳)「秩序は失われたか――政治権力細分化の諸段階(古代から中世にかけての日本、西欧、ビザンツ)――」
城戸照子 コメント「イタリア中世の裁判をめぐって」
2.     「西洋中世史料論研究の射程」研究会
小澤 実 「紀元千年紀スカンディナヴィア史料論に向けて――デンマーク・イェリング王朝の事例――」
足立 孝 「1213世紀ウエスカ司教座聖堂教会文書の生成論――俗人文書と家門の「創造」――」
新井 由紀夫 「15世期イングランドにおけるジェントリの家政会計記録(ハウスホールド・アカウント)について――ラングレィ家の家政会計記録(1473年)――」
岡崎 敦 「現代アーカイブズ理論と西洋中世史料論研究」

山田 雅彦 「中世後期都市研究の現状と都市文書研究の今後――北フランスを中心に――

徳橋 曜 「ラテン語で書くか俗語で書くか――1415世紀のフィレンツェ共和国の文書作成――」
丹下 栄 「史料論のこれまで、これから」
 3.       史料論についての個別論考
 津田 拓郎 「カピトゥラリアに関する近年の研究動向」
 花田 洋一郎 「中世後期フランスにおける都市議事録研究の現状と課題――最近の研究から――」
 大宅 明美 「ポワチエ都市書庫と史料伝来」
 岡崎 敦 「アーカイブズ学の現在」
 清原 和之 「電子環境下のアーカイブズとレコードキーピングに関する批判的考察――マイケル・モスの議論を中心に――」
   執筆者紹介


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平成22年度研究成果年次報告書

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  表紙・目次   
0. 平成22年度「西欧中世文書の史料論的研究」活動について
1.   研究会 「カロリング期の教会と国家 ―史料論からの視点―」
丹下 栄 「カロリング期エリート論の可能性 ―カロリング史料論のまえおきとして―」」
梅津 教孝 「シャルルマーニュの文書はどのように読まれていたのか
     ―ミュルバク修道院宛の2通の確認文書(772年、775年)を素材として―」
津田 拓郎 「カロリング期のカピトゥラリア 
       ―同時代人は「カピトゥラリア」をどのように認識していたか―」
加納 修 「コメント」
森 貴子 「カロリング期の統治実践とリテラシーによせて」
2.     研究会 「西欧中世における裁判と文書 ―訴訟と非訟裁治権―」
岡崎 敦 「非訟裁治権とはなにか ―教会とフランス王権を中心に―
山田 雅彦 「中世都市アミアンの非訟裁治権〈jurdiction gracieuse〉に関する記録
       ―ジログラフから契約登記簿まで―」
中堀 博司 「両ブルゴーニュにおける公証 ―ブルゴーニュ公国形成期を中心に―」
中谷 惣 「14世紀ルッカの裁判記録簿の史料論的考察」
北野 かほる 「コモン・ロー史/コモン・ロー裁判制度のふたつの史料」
徳橋 曜 「14世紀ルッカの裁判記録簿の作成をめぐって」
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平成21年度研究成果年次報告書

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  表紙・目次   
0. 平成21年度「西欧中世文書の史料論的研究」活動について
1. 研究会 「アラン・ディルケンス教授」講演会、研究会
アラン・ディルケンス 「カロリング期の司教カピトゥラリア ―その性格、射程、伝播―」
アラン・ディルケンス 「キルデリクス(+481)とクローヴィス(+511
            ―歴史叙述、考古学、文書作成―」
岡崎 敦 「アラン・ディルケンス教授講演会、研究会に寄せて」
2. 研究会 「中世盛期における領邦君主の文書と文書局」
大浜 聖香子 「1213世紀ポンテュー伯の文書と文書局 ―伯の統治に関して―」
青山 由美子 「1112世紀フランドル伯文書の伝来状況」
有光 秀行 「「中世盛期における領邦君主の文書と文書局」についてのコメント」
3.  研究会 「中世盛期・後期フランス都市における文書実践」

花田 洋一郎 「フランス中世後期における都市行財政諸記録の機能と実践
         ―都市会計簿と都市評議会議事録をめぐって―」

大宅 明美 「ポワチエの都市カルチュレール作成と伝来をめぐる諸問題」
図師 宣忠 「トゥールーズのカルチュレールに見る都市権力と公証人」
徳橋 曜 「中世における文書作成と分類をめぐって」
 山田 雅彦 「中世盛期・後期都市文書とその個性的理解の必要
        ―北フランスの事例等を踏まえて―」
 
4.      研究会 「メルジオフスキ教授、ヴィダ―教授」連続研究会
 マーク・メルジオフスキ 「カロリング帝国における政治コミュニケーション
              ―文書形式学への視点―」
 
 エレン・ヴィダ― 「ドイツ中世後期に関する歴史学と古文書形式学」  
 岩波 敦子 「メルジオフスキ教授、ヴィダ―教授の研究会に寄せて」  
 丹下 栄 「メルジオフスキ教授講演会参加記」  
 執筆者紹介  




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平成20年度研究成果年次報告書

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  表紙・目次   
0. 「西欧中世比較史料論研究」の趣旨と活動目標
1. 研究会「文書史料とはなにか ―類型と機能―」
岡崎 敦 「文書史料とはなにか ―序論にかえて― 」
岡崎 敦 「西欧中世の証書系史料 ―問題関心の変容と研究の展望―」
山田雅彦 「中世都市の文書管理 ―北フランス・ネーデルランドの諸事例に見る―」
徳橋 曜 「中世イタリアの文書とその保管をめぐって」
高橋一樹 「日本中世文書の体系とその歴史的性格 ―証書史料と内部資料を中心に―」
丹下栄 「史料論研究会聴講記」
2. 研究会 「9-11世紀の私文書」
法花津晃 「10−11世紀クリュニー修道院と在地領主 
        ―Saint-Gengoux-le-National関連諸権利に見る紛争とその解決―」
足立 孝 「9−11世紀ウルジェイ司教座聖堂教会文書群の生成論的検討 
        ―司教座文書からイエ文書へ、イエ文書から司教座文書へ―」
城戸照子 「9−11世紀イタリア帆無部のnotariusと私文書」
森 貴子 「私文書研究の動向とその可能性 ―「9-11世紀の私文書」研究会へのコメント―」
3. シンポジウム「リテラシー研究の最前線―西欧中世史から―」(九州歴史科学研究会との共催)
岡崎 敦 「リテラシー研究の最前線 ―西欧中世史から―」
梅津教孝 「中世初期のリテラシーと、初期カロリング王文書を書くこと・読むこと」
岩波敦子 「史料学からリテラシー研究へ―ドイツ・ミュンスター中世研究所の活動を中心に―」
有光秀行 「シンポジウム「リテラシー研究の最前線―西欧中世史から―」についてのコメント」
  執筆者紹介







西欧中世比較史料論研究(平成17年-19年度)



 西洋中世史料論研究会の主要メンバーを中心とする共同研究「西欧中世比較史料論研究」が、2005-7年度の科学研究費の助成 を受けました。この間、多数の研究会を開催するとともに、その内容を毎年度冊子の報告書のかたちで公表して参りました。最終年度には、申請の際に掲げた最終目標に対応して、学界動向の整理と文献の紹介を主たる内容とするかたちでまとめています。
 共同研究の趣旨については、17年度報告書冒頭の「趣旨と活動目標」をご参照ください。読者諸氏・諸賢姉よりのご意見、ご批判等を、よろしくお願い申し上げます。



平成17年度研究成果年次報告書

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  表紙・目次   
0. 「西欧中世比較史料論研究」の趣旨と活動目標
1. シンポジウム 「史料論のいま」
2. シンポジウム 「西欧中世史料論研究の具体的課題」
3. 研究会 「修道院カルチュレール史料論」
4. 研究会 「考古学と歴史学」
5. 研究会 「ブノワ=ミシェル・トック教授講演会」  
ブノワ=ミシェル・トック「西欧中近世におけるアーカイヴズ(6-18世紀)」
ブノワ=ミシェル・トック「10-13世紀の西欧における私文書」
コメント
  執筆者紹介





平成18年度研究成果年次報告書

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  表紙・目次   
0. 平成18年度「西欧中世比較史料論研究」活動について
1. 研究会 「説教史料論の最前線」
2. 研究会 「地中海世界の文書史料論」 *加藤 図表 
3. 研究会 「イングランドと大陸王文書の比較研究」
4. 研究会 「前近代西欧における文書管理」
5. シンポジウム 「記憶の管理と文書の伝来」
6. シンポジウム 「中世社会経済史研究と史料論」 *大宅 図表 
  執筆者紹介





平成19年度研究成果年次報告書

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  表紙・目次   
0. 平成19年度「西欧中世比較史料論研究」研究活動について
1. 岡崎 敦 「西欧中世史料論の現在 ―序論として―」
2. 城戸 照子 「ポスト・ローマ期から中世初期イタリアにおける文書主義とリテラシー能力」
3. 丹下 栄 「中世初期史料論の可能性 ―最近の業績から―」
4. 足立 孝 「中世初期スペイン史と文書史料(9 世紀―11 世紀)」
5. 森 貴子 「ウスター司教座のCartulary ―Tinti 論文の紹介から―」
6. 岡崎 敦 「記憶の管理とカルチュレール―モレルとシャスタンの仕事をめぐって―」
7. 花田洋一郎 「フランス中世後期財政史料論関係文献紹介―1990 年代以降の業績から―」
8. 「西欧中世史料学・史料研究に関する文献・情報紹介」
付録 2007 年度研究会「ロラン・モレル教授連続講演会」
  執筆者紹介