人文科学府 人文基礎専攻 東洋思想 分野
中国哲学史 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
中国古代中世思想研究 III
Ancient-Medieval Chinese Philosophy (Seminar III)
講義題目  『周易古筮攷』を読む
教授 南澤 良彦
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2024 前期
毎週 金曜4限
伊都イーストゾーン B104 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2024/3/1 (01:00)
授業の概要 『周易』は『易経』とも呼ばれ、儒教の重要経典「四書五経」の一角を為す。元来は占いの書物とされ、その呪術的、術数的性質は儒教経典に収められても減ずることはない。しかしながら、古代中国伝説上の帝王、伏犠、神農、理想視された古代王朝周の創始者、文王、そして儒家の鼻祖である孔子がその創始、発展に直接関わったとされることから、その経典性は揺るがない。
『周易』は上下の本経、孔子が編纂したと言われる「十翼」と呼ばれる10部のコメンタリーからなる。本経は六十四卦から成り、一卦ごとに題(卦題)がついている。その一卦はさらに六爻から構成されている。『周易』は他の書物のように文字や文章だけではなく、爻や卦という記号が大きな役割を果たしているのが興味深いところである。陰と陽を表す記号によって六十四のパターンを組み上げ、占うのである。
易占は「義理」と「象数」の双方を駆使して行われるものである。「象数」易は数的、科学的側面を追求した学問であるのに対し、「義理」易は『周易』の言葉や箴言的側面を重視する。
本授業は『周易古筮攷』を通して歴代の占例に触れ、原典を中心に文献を講読していく。中国の思想について、文献講読を通じて理解したい修士課程、博士後期課程の学生に向く演習である。

この授業はオンデマンド型です。
授業の動画のURLや配布資料などは、すべてmoodleに記します。
moodleでこの授業のコース「2024年度前期・金4・中国古代中世思想研究V」を、コース登録してください。

(In this seminar, students will continue to develop their knowledge and reading skills in Chinese classic texts. Students need to prepare resumes on Zhouyi gushi kao for their presentations.)
キーワード :
履修条件 : 中国哲学史の学部演習を履修済みの中国古代中世思想を専門とする大学院生が主とするターゲットとなる授業です。
履修に必要な知識・能力 : 中国哲学史の古典を漢文訓読の方法で読解し、書き下し文、現代日本語訳を含むレジュメを作成する能力を有すること。
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
G_B-1-2a [修士:文献の読解力]
過去に蓄積された重要な文献、とりわけ古典を厳密かつ精確に読解し、先行研究を踏まえつつ批判的に考察することができる。
テキストを十分理解した上で、討論ができる。 正確なレジュメを作成できる 漢文訓読形式を習得する。 漢文訓読形式を習得しない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
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授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 『周易古筮攷』
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 オリエンテーション
2 『周易古筮攷』
3 『周易古筮攷』
4 『周易古筮攷』
5 『周易古筮攷』
6 『周易古筮攷』
7 『周易古筮攷』
8 『周易古筮攷』
9 『周易古筮攷』
10 『周易古筮攷』
11 『周易古筮攷』
12 『周易古筮攷』
13 『周易古筮攷』
14 『周易古筮攷』
15 『周易古筮攷』

成績評価
観点→
成績評価方法
G_B-1-2a
[修士:文献の読解力]
備考(欠格条件、割合等)
授業への貢献度
出席

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 随時Moodleにて受付

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)