人文科学府 言語・文学専攻 日本・東洋文学 分野
国語学・国文学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
日本古代語史研究 I
Ancient Japanese Language (Seminar I)
講義題目  古代語語彙史研究
講師 古川 大悟
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2024 前期
毎週 金曜4限
伊都イーストゾーン 国文演 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2024/4/1 (19:04)
授業の概要 『時代別国語大辞典上代編』(1967年)から、各自一つの語を選択し、語釈や用例を検証するとともに、発展的な自由研究を行い、発表する授業です。おもに以下の内容について検証・発表してもらいます。(1)『時代別』があげている用例の本文や訓に問題はないかを確かめる(文献学的手続き)。(2)当該の語について『時代別』に掲出されている使用例に限らず、上代語として認めるにふさわしい用例を悉皆調査し、自力で解釈・分類する(共時的研究)。(3)その中でなぜ『時代別』はこのような記述・挙例を選んだのか、他によりよい語釈の仕方、よりよい挙例の仕方はあり得ないかを考察する(批判的な文献読解)。(4)当該の語について後世の用例を調査し(どこまでくだるかは各自の興味次第でよい)、上代からいかなる変遷を辿ったのか、さらには後世の用例から見たときに上代の特徴としてあげられることはないかを研究する(通時的研究)。その他、各自の関心に応じて、自由研究課題を増やして発表してもかまわない。

(Each student will choose one ancient Japanese word, explain its meaning and usage based on examples, and conduct free research.)
キーワード : 上代語、古代語、語彙史
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
G_B-1-2a [修士:文献の読解力]
過去に蓄積された重要な文献、とりわけ古典を厳密かつ精確に読解し、先行研究を踏まえつつ批判的に考察することができる。
当該の語の用例や、『時代別国語大辞典』の記述の意図・意味を正確に読み解き、説明することができる。
G_B-1-2c [修士:言語データの分析]
言語を対象とする領域では、収集した言語データを言語学的な方法論にもとづいて的確に分析し、文法的な構造や特徴を理論的に説明できる。
複数の用例を、一貫した観点によって整理・分類し、体系的に把握することができる。
D_B-3 [博士:文献の読解力]
文学を対象とする領域では、過去に蓄積された重要な文献、とりわけ古典を厳密かつ精確に読解し、先行研究を踏まえたテクストの解釈あるいは本文の校訂・注釈ができる。
当該の語の用例や、『時代別国語大辞典』の記述の意図・意味を正確に読み解き、日本語史の大きな流れや日本語史研究の背景をふまえて、説明することができる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 各自が事前に準備し、発表し、質疑応答をする形式です。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 国文演習室の『時代別国語大辞典上代編』を共有で用いる。
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 導入・概説
2 受講生による発表
3 総括

成績評価
観点→
成績評価方法
G_B-1-2a
[修士:文献の読解力]
G_B-1-2c
[修士:言語データの分析]
D_B-3
[博士:文献の読解力]
備考(欠格条件、割合等)
プレゼンテーション 100点満点

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 相談に応じます。メールで連絡をしてください。

授業以外での学習に当たって : 1か月程度の準備期間を要します。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)