人文科学府 言語・文学専攻 西洋文学 分野
英語学・英文学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
アメリカ文学研究 VI
American Literature (Seminar VI)
講義題目  Ernest Hemingwayの『誰がために鐘は鳴る』(1940)を読む
教授 中村 嘉雄
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2024 後期
毎週 火曜4限
伊都イーストゾーン B106 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2024/3/31 (14:18)
授業の概要 前期「アメリカ文学研究V」において、20世紀アメリカの国民作家アーネスト・ヘミングウェイの初期作品を分析し作品と当時の政治文化とのダイナミックな関係性を分析した。この授業では、同じくヘミングウェイの1939年の長編『誰がために鐘は鳴る』を軸に、テキストとアメリカ30年代の文化政治との関係性を分析する。アメリカの30年代はニューディールのテクノクラシー的な政策のもと社会が一気に機械化、効率化された流線型時代であり、現代テクノロジー社会とも密接な関係がある。アメリカ新時代のマシーンの祭典、1939年のニューヨーク万博とほぼ同時期に書かれたこのテキストはその時代とどのような関係性を結ぶのか。スペイン戦争を軸とした従来のテキスト解釈では見えてこない新たな作品解釈とその視点を考える。

(In the first semester of "American Literature Studies V," the early works of Ernest Hemingway, the national writer of 20th-century America, were analyzed, focusing on the dynamic relationship between his works and the political culture of the time. In this course, using Hemingway's 1939 novel For Whom the Bell Tolls as a focal point, we will analyze the relationship between the text and the cultural politics of the 1930s America. The 1930s in America was an era of streamlined modernization and efficiency under the technocratic policies of the New Deal, closely related to the contemporary technological society. Written around the same time as the 1939 New York World's Fair, which celebrated the machine age of the new era in America, this text seems to contain its political relationship with that period. We will consider new interpretations of the text that go beyond the conventional interpretation centered around the Spanish Civil War and explore new perspectives.)
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 : English and Japanese skills
特記事項 授業に必要な資料はMoodleにアップします。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業 https://moodle.s.kyushu-u.ac.jp/course/view.php?id=57102
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
G_A-1 [修士:人文学と現代文化の理解]
人文学の知識をもとに、現代文化のあり方とそれへの多様なアプローチを説明できる。
テキストを当時の文化的背景に照らし合わせながら理解するとともに、独自の視点から現代社会の問題との繋がりをも理解できる。 テキストを当時の文化的コンテキストに位置付けながら理解できる。 テキストの内容を正確に把握し、理解できる。 テキストの字面を追うだけの理解。
G_B-1-2a [修士:文献の読解力]
過去に蓄積された重要な文献、とりわけ古典を厳密かつ精確に読解し、先行研究を踏まえつつ批判的に考察することができる。
先行研究における問題点を理解し、自分なりに批判的に応答できる。 先行研究の問題点を理解し、研究の流れを整理できる。 先行研究の問題点を理解できる。 先行研究に目を通すだけの状態。
G_B-2-2 [修士:独創性]
新たな視点から問題提起を行い、それを解決するための方法を提示できる。
独自に収集した先行研究や当時の政治文化的背景の知識を融合し、独自の観点から作品の問題点を提起、自分なりの論を展開できる。 与えられた先行研究に基づき、自分なりの論を展開できる。 独自の論を展開できる。 独自の観点の見られないもの。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 事前に学修した基礎知識を基に、特定の題材や問題や自分なりにアレンジした問題を取り上げて、さらに知識等を深めていく形態です。講義とは異なり、学生が主体的に考える学修姿勢が求められます。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : ・テキスト: For Whom the Bell Tolls (Arrow Books)
参考書 :
授業資料 : 必要な文献等はMoodleで配布します。

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 イントロダクション
15 総括

成績評価
観点→
成績評価方法
G_A-1
[修士:人文学と現代文化の理解]
G_B-1-2a
[修士:文献の読解力]
G_B-2-2
[修士:独創性]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 40%
出席 40%
授業への貢献度 20%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 随時

授業以外での学習に当たって : 毎回指定された箇所、資料を読んできて、授業でのディスカッションの準備をする。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)