人文科学府 言語・文学専攻 日本・東洋文学 分野
国語学・国文学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
日本語学方法論特論 III
Methods of Japanese Linguistics (Specialized Lecture III)
講義題目  現代日本語の間接疑問節の分析
福岡大学人文学部 教授 江口 正
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2023 後期
毎週 月曜1限
伊都イーストゾーン 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2023/4/5 (17:41)
授業の概要 現代日本語の従属節、特に間接疑問節の分析を通して、文法研究の方法を論じる。ステップを追って間接疑問節を分析する過程で文法的分析の様々な方法を身につけていくことになる。従属節の分析には、従属節内部の諸性質、主節の諸性質、従属節と主節の相互関係など扱う項目が多くなる。それらを実際に分析して規則性を各自が見つけていくことで文法研究を実体験することが目標である。
授業では毎回スライド資料を配布してその解説を行うとともに、コーパスの例や作例をもとに規則性を考える課題を提示して授業中にグループディスカッションを行う。授業後はその確認のための課題を毎回課す。

(This course discusses the methods of grammatical research through the analysis of indirect question clauses in modern Japanese. In the process of analyzing indirect questions, students will acquire various methods of grammatical analysis.)
キーワード : 文法 従属節 間接疑問節 疑問文 選択制限 品詞性 潜伏疑問 同格構文
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 : 資料は主にpdfファイルで配布するため、それを授業中も閲覧できるようにしてほしい。
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
G_B-1-2c [修士:言語データの分析]
言語を対象とする領域では、収集した言語データを言語学的な方法論にもとづいて的確に分析し、文法的な構造や特徴を理論的に説明できる。
言語を対象とする領域では、収集した言語データを言語学的な方法論にもとづいて的確に分析し、文法的な構造や特徴を理論的・一般的に説明できる。 言語を対象とする領域では、収集した言語データを言語学的な方法論にもとづいて分析し、文法的な構造や特徴を理論的に説明できる。 言語を対象とする領域では、収集した言語データを分析し、文法的な構造や特徴の説明を試みることができる。 収集した言語データがうまく分析ず、文法的な構造や特徴の説明ができない。
G_B-2-1 [修士:知識・理解の深化と統合]
専門分野の内容に関する深い理解と、学問固有の思考方法を獲得し、高度に専門的な知識を有機的に総合できる。
本講義で扱った専門的な知識を各自の専門に関わる分野と結びつけ、総合的に把握する能力を身につけ、応用できる。 本講義で扱った専門的な知識を各自の専門に関わる分野と結びつけ、総合的に把握する能力を身につけている 本講義で扱った専門的な知識を総合的に把握する能力をある程度身につけている 本講義で扱った専門的な知識が各自の専門分野と結びつかず、総合的に把握できない
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 授業担当教員による解説(又は板書)を主とした形態であり,時折,学生との問答を通じて,関連の知識を深めていく。学生同士でグループを作り,学生同士で話し合って課題等を進めることがある。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 電子媒体の資料(pdf)を配信または配布する。映像・音声資料を利用することがある。
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 さまざまな従属節と間接疑問節(2回) 復習課題
2 間接疑問節の生起条件:述語による選択、格関係(2回) グループワーク 復習課題
3 間接疑問節の内部構造:疑問詞疑問と選択疑問(2回) グループワーク 復習課題
4 節の分布と品詞性(2回) グループワーク 復習課題
5 主節・従属節の述語の諸性質(テンス・アスペクト・モダリティ)(2回) グループワーク 復習課題
6 節と名詞句の関係(潜伏疑問名詞句)(2回) グループワーク 復習課題
7 間接疑問節のタイプと意味解釈(2回) グループワーク 復習課題
8 まとめ

成績評価
観点→
成績評価方法
G_B-1-2c
[修士:言語データの分析]
G_B-2-1
[修士:知識・理解の深化と統合]
備考(欠格条件、割合等)
小テスト 毎回の授業後に課小テストを課す。50%
レポート レポート50%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 授業後の課題に質問欄を設けて次回授業で回答する。メールでの質問にも答える。

授業以外での学習に当たって : 各授業後、授業内容に即した復習課題を課す(1時間)。レポートに関わる例文作成やコーパス調査、参考文献の精読課題も出すことがある。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)