古川不可知(ふるかわ ふかち)

大学院比較社会文化研究院(伊都地区)・講師

2018年 大阪大学大学院人間科学研究科 博士後期課程修了。博士(人間科学)

研究テーマ

ネパール・ヒマラヤ、シェルパの人々、山岳観光、道と歩く身体、インフラストラクチャー、人類学における生態学的アプローチ、など

著書

『「シェルパ」と道の人類学』(単著、2020年、亜紀書房)

『ソウル・ハンターズ ――シベリア・ユカギールのアニミズムの人類学』(共訳、2018年、亜紀書房) など

学び始めようとする人への一言:

私にとっての文化人類学は、理論とフィールドの両方に強くこだわる学問です。人類学は言うまでもなく哲学や社会学などさまざまな分野の知見を貪欲に学ぶ一方で、見知らぬ場所に潜り込んで現地の人たちと一緒になんでもやってみる。そのように抽象的な思考と具体的な現場を行ったり来たりする、自由でダイナミックな営みに私は惹かれてきました。

文化人類学の学びはまた、単に他者のことをよく知るというだけでなく、ともに実践する過程のなかでお互いに変化し続ける経験でもあります。2020年度より着任する九州大学という新たなフィールドで、みなさんとともに変化してゆくことを楽しみにしています。そして自由に思考することの苦しさと楽しさを、一緒に味わってゆけたら嬉しく思います。