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2023年12月18日15:00~17:30 人社系協働研究・教育コモンズ企画シンポジウム「キャリア形成と家族形成を考える」

 12月18日に人社系協働研究・教育コモンズの第24弾企画シンポジウム「キャリア形成と家族形成を考える」を開催いたします。

 2023年のノーベル経済学賞は、ハーバード大学のクラウディア・ゴールディン教授が受賞しました。ゴールディン教授は、男女間格差や女性の就業パターンが、過去200年間でどのように変化してきたのか、その原因は何なのかを明らかにしました。
 男女賃金格差の背景には様々な要因があると考えられますが、例えば「女性は結婚・出産したら、会社を辞める」と予測した会社が、女性の昇進や賃上げに消極的になることが一つの原因かもしれません。すると、賃金が上がらないことでますます女性の離職が促進され、予測が現実のものとなってしまいます。このような現象は、人々の合理的な予測と行動によって起こるため、市場原理によって自然に解決されることはありません。また、離職した母親が家庭にいる環境で育った男性は、やがて自分の妻にも家庭に留まって家事・育児に専念することを望むようになり、世代を超えて女性の社会進出を阻む要因になってしまうかもしれません。
 このような問題に取り組むには、労働市場の分析だけでなく、法・制度をどのようにデザインするか、人々の価値観の在り方をどうしたら変えられるか、といった多角的な視点からの分析が必要であり、学際的な研究体制が不可欠です。こうした問題意識の下、九州大学人社系協働研究・教育コモンズでは「ジェンダー・キャリア・家族形成」というテーマでシンポジウムを開催することにいたしました。是非とも、皆さまの積極的な参加をお待ちしています。

▶ 日時:2023年12月18日(月) 15:00~17:30

▶ 講演:
  室賀貴穂(経済学研究院 准教授)
  「キャリア形成と家族形成のトレードオフ」

▶ ディスカッサント:
  野々村淑子(人間環境学研究院 教授)
  山下亜紀子(人間環境学研究院 准教授)
  山下 昇(法学研究院 教授)

▶ 司会:
  菅 史彦(経済学研究院 准教授)

▶ 場所:九州大学伊都キャンパス E-C-203会議室
  オンライン会議形式(Zoom)

▶ 共催:
  九州大学アジア・オセアニア研究教育機構
  九州大学社会連携推進室 科学コミュニケーション推進グループ

▶ 後援:
  九州大学男女共同参画推進室
  九州⼤学法⽂学部創⽴100周年記念事業実施委員会

申込方法:下記サイトへアクセスして、事前登録をしてください。
  https://commons.kyushu-u.ac.jp/collaborative/events/event_24.html

お問合せ先:九州大学 人社系協働研究・教育コモンズ
  Email: enquiry-commons★cmns.kyushu-u.ac.jp(★を@に変更してください)

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