関 一敏(Kazutoshi Seki)

<役職>
人間環境学研究院 人間共生システム学 共生社会システムコース 教授

<専門分野>
宗教史・文化人類学・民俗学

<研究活動>
宗教や呪術にこだわる理由は、そこに人間の実践的な叡智がたくわえられてきたと信ずるからです。フィールドを東南アジアと日本のローカルな生活世界にお いていますが、ときにめだたないそうした知恵のあり方がわれわれの社会に蘇生すること、その意味での豊かで深い社会の到来を夢みています。すりきれること のない環境と共生の思想を学問的に育てることが課題です。そのさいにローカルではないアジア的視野が鍵になります。

<教育活動>
骨太で知恵のある学生が育ってくれることが願いです。人間を相手にする学問の実証性というのは、現場感覚の別名ですが、これを涵養する場(ゼミ、実習、日常)の条件とはいったい何でしょうか。

<学会・社会活動>
県や市の民俗関係の審議会にかかわっていますが、個人的色彩のこい活動になりがちです。むしろ宗教学や人類学の地域学会(西日本宗教学会や九州人類学会) と地域社会の連携をはかる方法を模索しています。大学の再編成の動きはやがて、いまある諸学会の再編成に及ぶはずで、活動のなかでそのよりよい道を考えた いのです。

 


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